飛騨市宮川町 洞泉寺 副住職 栃本 孝規 師
諸行無常、是生滅法、生滅滅己、寂滅為楽、お葬式の祭壇の上に掲げてあるのをご覧になったことはありますか。これは、「物はみな移り変わり、現われては滅びる、生滅にとらわれることなくなりて、静けさと安らぎは生まれる。」と言うことです。
その時は、残された人々は、悲しみ、憂いを抱き、手を合わせます。しかし、皆行く道です。そこでもう一度考えて下さい。
仏教には無生法忍という言葉があります。あらゆる現象や存在が、生じることも、滅することもないと認め知って安らぐの法です。
あるがまま、そのまま全部「もとこちら」
あるがまま、そのまま全部「あたりまえ」
あるがまま、そのまま全部「ちょうどよい」
あるがまま、そのまま全部「たすけあい」
あるがまま、そのまま全部「いかしあい」
あるがまま、そのまま全部「すばらしい」
あるがまま、そのまま全部「ありがたい」
ああ、ありがたい、ありがたい。
もとは命、もとは自分・・・いかがですか。
「信心銘」の至道無難、唯嫌揀擇よりいただきました。
仏様にそのままをお任せしましょう。
身と心が楽しくなりましょう。