身・心・真

飛騨市古川町 寿楽寺 住職 栃本 和孝 老師

永平寺の道元禅師様は、仏の面目を、花のごとく美しく、春日のごとく温かく、月光のごとく清く澄みきって。真を誠を申す。・・・それは、お釈迦様の真を拝み、仏々祖々、あらゆる人々の真を拝むことに、一瞬一刻も怠ることなく祈り続けられております。そしてそれは、私たち一人一人の心へ届くようにです。

人間は、自分に身のあることを知っています。心のあることを知っています。命のあることを知っています。が、真のあることを忘れている人が少なくありません。

真というものが、皆様の身にも心にも命にもいきわたる。その人独特の姿を働きをなさしめています。生きているのあかしです。この身には、頭があります。胸があります。腹があります。手足があります。そして、これは、極めて大切なものでありますのに、それを忘れ無茶苦茶にこき使ったり、いつまでもほったらかしにしておいたりするようなことが、ありはしないでしょうか、真を大切にする方法は坐禅です。どんな場所でも少しの時間があれば出来ます。禅法にこだわらづ、静かに目をつむって身を正し鼻で息を静かに長く、落ち着きのあるように致してください。それが、身と心と命を真を大切にする基盤になるのです。

坐禅のギリギリは、その呼吸を天切宇宙のあらゆるものと和み親しみ合い、自分の真を拝むことなり、素晴らしい人生となる事を念じます。