岐阜市 医王寺 住職 透 隆嗣 師
月参りに伺ったお家に、「人生八変化」と題した額が飾られていました。
その内容ですが、
- 自分が変われば相手が変わる
- 相手が変われば心が変わる
- 心が変われば言葉が変わる
- 言葉が変われば態度が変わる
- 態度が変われば習慣が変わる
- 習慣が変われば運が変わる
- 運が変われば人生が変わる
というものです。
私達は、どうしても自分自身を棚に上げて相手に期待したり、相手が悪いとか、周りのせいにしたりしがちです。それぞれに違った環境に育ち、経験を経て今の自分がある中で、普段とは違った角度から物事を見ること。相手の立場に立って考えてみること。そうした冷静さを忘れずにいたいものです。
自分を変えていくには一歩離れた己自身を見つめる事が大切です。
十月五日は、インドから中国に渡り、禅の教えを伝えられた達磨大師の命日であり、その遺徳を偲ぶ「達磨忌」の法要が営まれます。
この時を一つの縁として心静かに坐り、自分自身を見つめ直す機会として頂ければ幸いです。