「友からの年賀状」

揖斐郡 妙勝寺 住職 岩谷真海 師

揖斐郡池田町の妙勝寺でございます。

令和三年の師走。年の瀬も押し迫り、何かと慌ただしくお過ごしの事ではないでしょうか?

この一年を思い起こしますと、新型コロナウイルスで始まり

コロナ禍の中で過ぎなんとしております。

私達の日常の生活も一変しました。

大変な制約の中での生活でした。

その様な中で、開催の是非は論じられましたが、

2020東京オリンピック・パラリンピックが開催され

テレビの中ではありましたが、私達に大変な感動と出会いを頂きました。

これがテレビではなく直接の出会いであったなら

その感動も倍増されたのではないかと思っております。

私は出会いはご縁だと思っております。「縁は異なもの味なもの」という言葉にあります様に、ご縁とは、男女の出会いだけでなく、人間同士の出会いが善につけ、悪しきにつけ、その人その人の人生まで左右する様な出会いになる事もあります。

「友よ、あなたとの出会いは、私のとっては生きてゆくご褒美」

これは、数年前に私の中学時代の恩師から頂いた年賀状に書かれてあった言葉です。

この友とは、お釈迦様が、同じ道を求める弟子達に言った言葉でもあります。

私にはこの年賀状は衝撃でありました。その先生は私が出家するご縁を頂いた齢九十歳の大先輩の老師であり、その師より「友よ」とのお言葉で始まる年賀状に感動の

余り不覚にも家族の前で涙致しました。

私もこのご縁を機会に、皆様にお伝え致したく思います。

「友よ、あなたに出会えて本当によかった」

ありがとうございました。

新しき年が皆様にとりまして善き年でありますよう、お祈り申し上げます。