「共に助け合いこの困難を乗り越えよう」

岐阜県宗務所 所長 安養寺 住職 小島尚寛 師

新年明けましておめでとうございます。皆様の益々のご健勝をお慶び申し上げます。

日頃より、このテレホン法話をご拝聴頂き御礼申し上げます。

昨年は新型コロナウイルス感染症に恐怖や不安を抱え、悩まされる一年でした。

しかし、その中、医療従事者の皆様を始めとして、この苦境に立ち向かう多くの方々に敬意と感謝の気持ちをお伝えしたいと存じます。

私たちはとかく、目に見えない恐怖や先行きに分からない不安の中に、それを遠ざけようとして、自ら冷静さを見失い、誤解や偏見、差別・風評被害を起こしがちになっているやもしれません。

「人間は考える葦である」不正確な情報に惑わされず、正しい見識を持って、この時こそ静かに自分自身を見つめ直す機会と捉え、今の困難に直面しているのは自分だけではないことを弁え、他人の苦しみも同様に共感できる思いやりを忘る事無く、「慈悲の心」を持って昨年のお正月にもお伝えしましたが、人々をお助けする力となる菩薩の願い、四つの智慧「布施」「愛語」「利行」「同事」という「四摂法」に従って前に進みましょう。

私たちは一人ひとりが、苦しみ、悲しみ、悩みを分かち合い、共に助け合いながら、逆境を順境に転じて、この苦難を乗り越え、維日を早く、元の生活に戻れるよう、新しい日を迎える事が出来るよう、努めて参りましょう。

「明けない夜はありません」

・ともに学び

・ともに願い

・ともに実践してまいりましょう

「コロナに負けるな」 合掌