「お線香」

恵那市 長榮寺 徒弟 平山 玄映 師


皆さんが普段、仏壇やお墓にお参りする時に使うお線香。
三つほど意味があるのはご存じでしょうか?
今回はその意味のご説明をさせていただきます。

 一つ目は場や心、体を清浄にする事です。
身を清めるものとして塩などがあると思いますが、お線香にも清める効果があります。
お線香の香りには場の穢れ(けがれ)を祓って(はらって)清浄にする効果があります。
また、仏様やご先祖様に対するときに邪念を取り除いて厳かな(おごそかな)気持ちで手を合わせることができるようになります。

二つ目に天上と現世をつなぐ事です。
天に登ってゆく煙はあの世とこの世をつないで、煙を通して仏様と対話できるといわれています。
お線香を焚きながら生活の報告等をされる方も多いと思いますので、このイメージはつよいと思います。

 三つ目に仏様の食べものになるといわれています。
仏教には香食という言葉があります。
香りを食べさせると書いて「こうじき」と読みます。
亡くなられた方はお線香の良い香りを食されるという考えがあります。
仏様の好きだった飲み物などの香りをするお線香を使ったり、好きだったお菓子などをお供えしてあげてみてください。
お線香の香りに乗せて食べてもらうことで、喜ばれる供養になると思います。

これから夏に近づくにつれ使う機会が増えてくるお線香。
意味を理解することでよりよいお参りになると思います。