「子供坐禅会と私」

多治見市 永泉寺 住職 池田昌泰 師

私は、コロナ禍で世の中が騒がれるまで、学校の夏休みに半日という短い時間でしたが子供坐禅会を行っていました。ラジオ体操、坐禅、法話、レクリエーション、昼食で終わる行事です。

コロナ禍が終息と言われましても、まだまだ完全に終わったわけではありません。

私は、昼食で出すカレーを前日から一人で作り、子供たちが食べてくれる姿を見るのが好きでした。

現在では、コロナの影響で満足に食事ができない子供がふえていると聞きます。こんな時こそ、お寺として出来る布施という形で、今まで来ていた子供たちにカレーを食べてもらいたいと思います。しかし、マスクを外すというリスクを抱えてまでしても良いのか?という疑問もあります。

ご葬儀、ご法事も家族のみで行う形になっています。親族の間でも、食事を出さないということも聞きます。

当たり前のようにしていた子供たちとの大切な時間を、コロナによって奪われたことはとても残念と同時に、一日も早く子供たちと坐禅をして、食事をしたいなと思う今日この頃です。

皆さんも油断することなく、ご自愛専一くださいますよう、お祈りしています。