「どう変化するかわからない世の中、どのように過ごしますか、どのように生きますか」

加茂郡坂祝町 地蔵院 徒弟 岡崎玄一 師

技術進歩のスピードに加えて、物事が急速に変化し続け、次に何が起こるか誰にもわからなくなってきました。2019年12月以降に世界的な流行となった新型コロナウイルス感染症が良い例です。感染症の蔓延はとどまるところを知らず、2020年4月には、日本全国に緊急事態宣言が適用されました。そして、私たちの日常生活をおおきくかえていきました。

少し過去に目を向けてみましょう。

日本国民は繰り返しウイルス感染症を何度も乗り越えてきました。

過去約100年の間に、1918~21にかけて3波にわたったスペイン風邪、1957~58にかけて2波にわたったアジア風邪などのパンデミックを経験してきました。

今終息しつつある新型コロナウイルス感染症の感染者数とは比べ物にならない数でしたが、当時は緊急事態宣言、都市封鎖、休業要請という騒ぎにもならず、したたかにパンデミック危機を乗り越えてきました。

新型コロナウイルス感染症も必ず一度終わりがくること。そして過去にも2波3波とありましたように、次に備える必要があるとわかります。

このように過去から学べることは多くあるのではないかという反面、未来はだれにもわかりません。過去から学ぶ現実を見据えながら、時には身を任せながら、毎日を過ごしていけたらいかがでしょう。

最後に、私が大事にしている言葉を紹介したいです。

奈良康明さんが「ブッダの詩」の中で書かれており、全国曹洞宗青年会イメージビデオにも登場します。

謄謄として天真にまかせる自覚と生き方の現代版を宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を真似ていったらこういうことにならないか。

雨の降る日は雨に濡れ
風の吹く日は風に揺れ
何時も前を向いている
素直な心を持ち
足ることを知り
決して瞋らず
何時も静かに笑っている
他人を立てることが
自分を立てることだと思い
やることなすことが
道理にかない
仏の祈りを忘れない
そういう信仰に私は生きたい
今が明日への新たな一歩(です)