ご 縁

岐阜市 龍雲寺 住職 梅村季弘師

新しい元号、令和となりました。平成は、災害が多かった印象がありますが、令和には、穏やかさと平和を望んでいます。

先日シンプルギフトという映画を観ました。

アフリカ、ウガンダのエイズで、親を亡くした子供たちと、津波に親を奪われた東北の子供たちが、ある縁を得て、ニューヨークブロードウェイの舞台を目指す、というドキュメンタリーでした。どんな境遇にあっても、人には、出会い、縁が訪れます。逆境の時、楽しい時、失意の時、幸せの時、その一瞬一瞬に、その後の人生に影響を及ぼす出会いが訪れています。私自身、今このお寺で住職をしているのは、数々の出会い、縁によるものだと日々感じています。今回、この出会いの素晴らしさを教えてくれた、映画を観る機会を与えてくれたのは、檀家の方との、ご縁でした。この縁は、私に出会いが生む人生の素晴らしさを教え、人と人とをつないでいく、大切さを改めて、認識させてくれました。

仏の導きによる良き人との出会い、これは、先程も言いましたが、だれにでも訪れます。良き縁は、いつ訪れるかは、人それぞれです。良き出会いにめぐり会うためには、今の暮らしの中で己を常に見つめ、一日一日を大切に生きることが、一人ひとりの人生を豊かなものにし、未来へとつながっているのです。