「菩提心を持って菩薩行を行ず~授戒会~」

曹洞宗岐阜県宗務所長 多治見市 安養寺 住職 小島 尚寛 師

新年明けましておめでとうございます。令和8年の新春を迎え、皆様の万福多幸をご祈念申し上げます。

日頃より、テレホン法話をお聴きいただき、感謝申し上げます。私事ではありますが、本年12月を以て、二期8年、宗務所長としての役割を終えるに当たり、最後の新年テレホン法話となりました。合わせて御礼申し上げます。

顧みますと、特にここ数年来、生じる自然災害、事件、事故、世界各地で起きる紛争等に苛まれ、心を痛め、苦悩の日々、絶ゆることがありませんでした。

その多くの苦しみ、悩みを抱く中、私たちは慈悲の心を持って助け合い、力を合わせ生きて参りました。

しかし、この先、世の中の変化は多様化し、スピードも早まっていくような感がいたします。

このような世情にあってこそ、我々はいま何をすべきか。

「脚下照顧―自身の足元を見つめ、自分の行いや心のあり方を静かに深く顧みる―」、

「菩提心―人の幸せを願う心―」を持って、

「菩薩行―自身の救済だけでなく他者の救済、幸福、平和な世の中の現実を願い、慈悲の心―」を保ち、実践していくことが最も肝要な事と存じます。

その行いが、重なり合い、積み上げていくことがやがて大きな力となり、明るい社会の未来に繋がる礎となることでありましょう。

我が宗門には、「授戒会」という実践修行があります。ひと言でお伝えするのであれば、今までの生き方を省みて、自らの行いを振り返り、仏様の前でお釈迦様の御教え(戒法)に沿った生き方を学び、修行することで、よい生き方を身に付け、更にお誓い申し上げ、仏弟子となって戒名を授かる儀式です。

この授戒会は自らの修行に止まらず、周りの方々をも善き道(善道)へと導く尊きご修行でもあります。

宗務所として、本年5月16、17日、6月12、13、14日、大本山永平寺禅師様をお招きして、多治見市・安養寺にて執り行います。

詳しくは菩提寺さんにお尋ねください。

そして、ひとりでも多くの方に、この善きご縁に出会い、結んでいただけますよう強く願うものであります。

 

今の苦難を乗り越え、

仏と出会い、善きご縁を結び

新しき良き年へと踏み出しましょう。

 

万福多幸 如意吉祥ならんことを