「日々のつながりを感じて」

関市 宝泉寺 住職 花村 英映 師

寒さの中にも、少しずつ春の気配を感じる三月となりました。日差しのやわらかさや、芽を出し始めた草や花の様子に、季節の移ろいを感じます。三月は、卒業や転勤、引っ越しなど、生活の節目を迎える方も多い時期です。

私たちの暮らしもまた、少しずつ変わっていきます。人とのご縁や環境、そして自分の心も、同じままではありません。仏教では、このような移ろいを大切に受け止め、日々のつながりや出来事に気づくことが大切だと伝えられています。変化は、ときにさみしさや不安を感じることもありますが、その中に新しい出会いや喜びもあります。少しずつ歩みを進めながら、毎日を大切に過ごしていきましょう。

忙しい日々の中で、心が落ち着かないと感じることもあるでしょう。そんな時は、少し立ち止まり、呼吸を整えてみてください。息を吸い、息を吐く。その当たり前の営みの中に、今ここにいる自分を感じることができます。

また、日常の小さな出来事にも目を向けてみてください。誰かとの会話、朝の光、家族や友人の笑顔。こうした一つひとつが、私たちの心を支え、暮らしを少しずつ豊かにしてくれます。日々の気づきや感謝を大切にすることも、心を落ち着かせる助けになります。

三月の一日一日を大切に過ごし、身近な出来事やご縁に心を向けながら、穏やかに過ごしてみてください。