「世を照らすなり」

美濃市 正林寺 住職 荒田 章観 師

「ひとたびは 涅槃の雲に いりぬとも 月はまどかに 世を照らすなり 世を照らすなり」

梅花流詠讃歌の大聖釈迦如来涅槃御詠歌(不滅)の歌詞です。毎年2月15日はお釈迦さまがお亡くなりになられた日になります。皆さんの菩提寺でもこの時期になると涅槃図が飾られているのではないでしょうか?

お釈迦さまがお亡くなりになられた後、仏教はお釈迦さまの教えを受けたお弟子さんから、そのお弟子さん、そのまたお弟子さんへと連綿と今に受け継がれて参りました。しかし、この「受け継がれる」ということは何も仏教だけではありません。今、生きている皆さんもご両親、祖父母、さらにさかのぼって…。私たちはいつでもいろいろなものを受け取って生きているのです。

お釈迦さまが亡くなられて一度は雲に隠れてしまった月が、それでもまた顔を出し世を照らすように私たちの生活の中にその教えは生きています。まずは手を合わせて「南無釈迦牟尼仏」とお唱えしてみてはいかがでしょうか。