郡上市 悟竹院 住職 稲村 隆元 師
二月も半ばになると年度末が見え始め、学生や社会人問わずそれぞれが慌ただしく焦燥感に襲われる人も少なくない時期です。やるべきことや、やりたいことを考えると一日一日があっという間に過ぎて行ってしまうことでしょう。
目標を掲げて努力することは立派なことですし、他者に評価されなくとも尊いことです。しかし、人生を歩む中でどんどんと新たな目標を作ってひたすらに走り続けられる人はごくわずかではないでしょうか。
長距離を走るマラソンランナーも給水をし、高速でサーキットを駆け抜けるF1レーサーもピットインをします。人ではない機械であってもメンテナンスは重要です。
集中して物事に専念しているときこそ一息つくのは、継続し続けるために必要なことだといえます。
坐禅をするにあたって行うことに「欠気一息」というものがあります。坐禅の姿勢を整え、ゆっくりと鼻から吸い、口から吐いて深呼吸をすることで呼吸とともに心を落ち着けていく行為です。
目標に向かって突き進む最中や、普段通りの日々を生きていく中でも、立ち止まらずに生きていける人はいません。不安や焦りを感じたときには、その場でホッと一息、「欠気一息」深く深呼吸をしてまた進んでまいりましょう。
