成功への道

福田寺 副住職 橋本崇典

成功する為には、自分がどのようになれば成功者と言えるのでしょう。長寿であることでしょうか。病気にならないことなのでしょうか。あるいは、いつまででも若くいられることでしょうか。それとも、自分の思うように何でも手に入れることでしょうか。これが成功と言えばそうなのかもしれません。しかし、これらの事をよく見ると、自分のことばかりで相手の存在がありません。長寿であるためには、その人の心がけもあったでしょうが、周りの人の支えもあったはずです。私たちは一人では生きていけませんから、成功を考える場合、相手のことを念頭に置いて考えることが大事ではないかと思います。はじめに自分のことを考えれば、自分を活かしきって生きているということが一つの成功のあり方と考えられます。そこに相手のことを考えあわせれば、自分を活かしきる生き方が自分の幸せに通じ、それがまた、相手の幸せにも通じていく、そんな生き方が成功の道を歩いて行くことではないかと思います。自分を活かすことが、相手の幸せに通じていく為には、まず正しい考え方を学んでいくことが必要です。考えには力があるとよく言われることですが、自分が今何を考えるかで、幸、不幸が分かれていきます。自分が不幸であると思ったとき、今の自分の考え方が誤っていると気付き、自らを顧みることが大事です。そして大概の人は、自分のことを考えやすいので、周りの人のことを先に考えたり、相手のことを理解することを優先する、そんな生き方の癖をつけていくことも大事です。  を無くし、感謝できる自分であれば、成功への道を歩んで行くことになるのです。