ほんの小さな心を届けよう

多治見市 安養寺 住職 小島 尚寛

3.11東日本大震災から7年数ヶ月が過ぎようとしています。私たちは、この世に生きている限り、否応でもいろいろな自然災害に遭ってしまいます。

一昨年は、熊本震災、去年は九州北部豪雨災害など、各地に多くの災害が生じ、そこの住んでおられる方々の苦労や苦難を新聞やニュースで見せ付けられました。

今年は、北陸、東北で多くの雪害に見舞われ、大本山永平寺に於いても昭和56年以来の豪雪の被害に遭い、建物のあちらこちらに損傷が生じました。先日、心ばかりの見舞金を送らせて頂いたところです。

当山では、東日本大震災より、檀信徒皆さんのお気持ちを思い、毎月お賽銭の浄財を本庁曹洞宗宗務庁に災害復興の為、義援金として送らせていただいております。

いつこのような災害が我が身に襲ってくるのかは分かりません。明日は我が身。災害に遭われた方々の復興へのご支援を。「塵も積もれば山となる」皆さんのちょこっとしたお気持ちをお届けして下さい。このような人を思う心は、自分のところには返って来なくとも、子や孫、子孫に返っていくのかもしれません。

皆さんのお気持ち(布施の功徳)を近くの菩提寺さんを通じてでも結構ですので、災害に遭われた方々にお伝えして頂きたいと思います。

このような行事が、四摂法(一つには布施・二つには愛語・三つには利行・四つには同事)の実践の小さな一歩になるのかもしれません。皆さんの素直な気持ちをお届けください。