「普 回 向」

飛騨市 寿楽寺 御住職 柿本和孝 師

願わくはこの功徳をもってあまねく一切におよぼし

我らと衆生と皆ともに仏道を成ぜんことを。

これを普回向と申します。

皆様、お経を読んだあととか写経というお経を書き写したあと、食事をしたあと。さらに、八十八ヶ所三十三ヶ所弘法様薬師様観音様などの霊場参拝の時のお経、般若心経などをお勤めしたあとの終わりにお唱えいたしますね。この普回向の意味は簡単にいうとすべてみんなの為になりますようにと言うことです。きちんとした態度で、自分が仏様のみこころに叶うより良い生活をし、正しき道が分かる人になれる為に自分さえ良ければいいと言うことでは駄目なのです。

つまり、自分はこれだけ良いことをしたのだから、自分だけ自分だけ良い人に成ろうなどと言うことでは、自分さえ良ければ他の人は他の人はどうでも良いというひとりよがりな事になってしまいます。

お経、普回向をお唱えしていただき、過去のあやまちも未来の不安も他人の目も気にせず、やり直しの効かない人生を精いっぱい生きてください。どのような結果になろうとも、どのような噂を立てられても、大きく優しく受け止めてください。

よって願わくは、仏様の御心を自分の命と思い。私が俺がと我を貼ることなく仏道を成ぜんことを。   合掌