「変化を受け入れる」

関市 大龍寺 住職 竹山玄道 師

私達の身の回りには何時も何らかの変化が起こっています。体型は変化する。親は年を取る。人間関係も、ビジネス、経済天候も、環境も変化する。ゆっくりと変化することもありますが、ある時一瞬にして全てが変わる場合もあります。様々な変化を自然に受け入れられるようになると、得るものは多いと思います。もちろん言うは易く行うは難しなのですが、実際人生の様々な局面で変化をシンプルに考えるようになると、くよくよする回数がぐっと減るはずです。私達は、変化というと、まず、不安や恐れを抱く事が多いです「ああ、年は取りたくないものだ」「定年後は何をすべきか」などなど、必ずというわけではありませんが、変化とは辛く悲しい方へ変わることだと思っています。しかし、変化を楽しんで積極的に考えれば、不安は軽減することがあります。「ああこのままでいいのに」と思うのと「ほら何かが変わるよ」と思う事では雲泥の差があります。それは、期待に胸膨らませ変化を受け入れるか、あるいは不安でいっぱいになるかの違いです。ある新聞に掲載されたNK細胞の活性化で知られる、昇幹夫氏が著書「笑いを科学する」に書いてあった話を最後に紹介します。泣くはシクシクで4×9で36。笑うはっはで8×8で64足してちょうど100泣いて笑って、でも笑いの方が少し多かったらいい人生という考え方です。素敵ですね。今年の五月には、平成から令和に年号が変わりました。そして、その令和元年もあと数日で変わろうとしています。私たちがどう思うおうと変化は必ず起きます。穏やかな気持ちで変化を受け入れることが出来、笑いとばすことが出来れば、その分人生は楽しくなるはずです。今年最後の大晦日お寺で除夜の鐘を突き煩悩を払い一年の辛い闇を除き、新しい新年を迎えたいですね。