「喜びは2倍、悲しみは半分」

土岐市 仏徳寺 住職 佐々宏之 師

皆様こんにちは。今は新型コロナウイルス感染のニュースが毎日のように報道され、緊急事態宣言、不要不急の外出の自粛に努めるように、全国民に発信されました。一日でも早く終息を祈るばかりです。

さて今回のお話は、「喜びは二倍、悲しみは半分」

このお話はお釈迦様が夫婦の在り方について説かれた話です。「夫婦というものは気持ちが一つでなければなりません。そして、一つの教えを信じ、その教えをお互いに心を養っていく信仰生活が大切です。」と説かれました。

お釈迦様は弟子たちが布教の旅に出る時、一人ではなく、必ず二人連れで行かせました。なぜ二人連れがいいのでしょう?それは二人ならば、うれしい時はうれしさが二倍になり、悲しい時は悲しみは半分となり、くじけそうな時はお互いに支えあえるからです。

人生はよく旅にたとえられます。お釈迦様はこの世を「耐えなさい」と言われました。つまり人間は楽しむために生まれてきたのではない。耐え忍ぶために生まれてきた。と申しているのです。人生は楽しいこともありますが、「しんぼう」「がまんする」ことのほうが多いのです。

人生の旅を乗り切ってゆくには布教の旅と同じく、信頼できる連れが必要です。妻にとっての夫、夫にとっての妻はお互いに最も大切な仲間です。お釈迦様が言われたように二人ならば喜びは二倍、悲しみは半分となります。

この教えをかみしめながら、仲良く長い人生を過ごしてください。