「お盆に思う」

可児市 弘福寺  住職 丹治真一 師

8月のお盆をお迎えする時期となりました。 地域によっては7月、あるいは9月といったように、さまざまな時期がございます。お盆はご先祖様をお迎えをし、そしてお見送りをいたします。特別にご先祖様だけをご供養するために祭壇供養棚を設け、お盆のお供えお飾りをして御接待を致します。そしてお坊様に読経をしてもらう日本の代表的な仏教行事の1つとなっております。さて禅の言葉に相承という言葉がございます。相承ると書きます。師匠から弟子あるいは親から子へと代々引き継いでいくことでございます。お盆の行事もだいたい引き継がれたものでございます。昨今、親たちは子供に負担をかけたくないと言って仏教行事の簡略化、さらには省略をすると言うことが目立つようになってきたように思います。ご先祖様、親たちがひとつひとつ築き上げたという行事を、正しく子孫たちに伝えていってあげたいと思います。お徳を積んで、そして済ませて行っていただきたいと思うこの頃でございます。